
昨年7月バンド結成15年目にして
六本木Varitにて念願の東京Liveを行ったRoller Coaster!!
初東京にも関わらず、箱全体を馬鹿々々しい程の熱気で包みオーディエンスとの一体感を存分に味わえたLiveとなった。
今年はこの熱気を更に多くの東京のオーディエンスと味わいたい…
Koba.(Tenor sax)からの提案により数多のプロミュージシャンも出演する
『すみだストリートジャズフェスティバル』に照準を合わせエントリー。
選考を潜り抜け、記念すべき第10回に見事出演する事が決定した。
しかし、メンバー各々がLiveに向け思いを馳せている最中の6月、
長年tromboneを担当したDaisuke脱退も有り、フルメンバーでの演奏が叶わないかと思われたが、
普段はKeyboardとして場を制するYushiがマルチプレイヤーの才能を発揮しTromboneで参戦
そしてKeyboardには過去メンバー紅一点であり超絶技巧の持ち主であるKanaのサポートを得る事が決まり、
是ほどには無い、完全な形でのステージを迎える事となった。
本番当日、錦糸町駅周辺が真夏の熱気と音楽に染まる中、
アルカウェストタワー1Fステージに際立つ紅いスーツを身に纏ったRoller Coaster!!の姿は有った。

★SETLIST
1. ODYSSEY(short ver.)
2. Astraea
MC
3. めまい
4. Summer Of Love
MC
5. 11
6. Love Emotion!!
7. Right Now!
En. HAPPY
初出演の場所でトリという大役を任され、
ビッグバンドが多く出演しているステージで≪ODYSSEY≫からスタートしたのは
初めて聴くオーディエンスからすると耳に馴染み易かったかもしれない。
フロント5人の奏でる荘厳なアンサンブルが場全体をRoller Coaster!!の世界に引き込んでいく。
そして≪Astraea≫introが流れると同時にHideki(Vo&Per)が前に躍り出たかと思うと
オーディエンスとの一体感を強固な物とするべく言葉を紡いでく。
Kiichiro(Tp)の軽快なソロが輝き、Yushi(Tb)の前からいたであろうと思わせる存在感のあるソロが、ボーカルの後押しをしてくれる。
途中マイクケーブルが抜けるハプニングもあったが、それすらも笑いに変えて突き進めたのは
RollerCoaster!! Vocalとしての矜持ももちろんあるが、何より仙台・東京のRoller Familyがその場に駆けつけてくれたという事が大きいだろう。
MCではkoba.(Ts)がマイクを握り、『すみジャズ』に出演出来たことの喜びを熱く語る。
見た目もそうだが、やはりラテンの血が騒ぐのだろう。
ただ誤解なく言うと彼は純粋な日本人だ。魂がラテンという方が正解である。
しばしの静寂を置きKana(Key)の指から繊細な旋律が流れ出す。
更にMasahide(Bass&Leader)の指から弾かれるGrooveの重なる心地よさで
既に軽い≪眩暈≫を覚えつつ、Mitch(Bs)の熱いソロに酔いしれ、Koba.(Ts)の色めくソロで締まる。
数年ぶりに演奏した楽曲であったが、レギュラー曲としてやっていた頃よりも
年月が経った事により円熟度が増した感あり。
この日に演奏出来たことは、既に数年前から『すみジャズ』との縁があったのかもしれない。
続けてHoppy(Per)の軽快なコンガのリズムから、
今回新曲として持ち込んだ≪Summer Of Love≫へと流れ込む。
ほぼ2カ月前に産声を上げた曲であり、セットに含むか賛否はあったが
夏のせいも有り、急遽『すみジャズ』へ投入する事が決定。
Kanaの旋律も加わり、気持ちはオーディエンスと共に南国白砂のビーチへ。
西陽も射す頃となり夏のアバンチュールな雰囲気に一役買っていた。
MCとなり、Hidekiがマイクを持ちメンバー紹介。
時間がタイトな事も有り、長い彼にしては珍しく端的に済ませたMC。
やれば出来るじゃん!!
その後もLastに向けて熱い音楽は続いてく。
ガラっと雰囲気は変わり、Roller真骨頂の≪11≫
U(As)を筆頭に、ホーン全員の音圧に圧倒されたオーディエンスは少なくなかったであろう。
Yushi、Kanaが参戦してくれたからこそのフルメンバー11人による演奏となった。
熱気に包まれた会場にAkira(Dr)のダンサブルなリズムに合わせてRoller屈指のナンバーが押し寄せる。
≪Love Emotion!!≫オーディエンスを交えてのダンスはほんと堪らない。
今回の客席は階段であり、手の動きだけの参加をお願いした。
愛に溢れる楽曲は素晴らしいと思えた瞬間であった。
怒涛のラストは恒例の≪Right Now!≫
こちらも普段はジャンプのところで手を挙げて貰う。
皆の笑顔、笑顔、笑顔!!
アルカウェスト1Fステージが本当に一つとなった。
この時の映像は今でも目に焼き付いている。
初のステージにも関わらず、客席、沿道とも沢山のオーディエンスに囲んで頂き、まさかのアンコール!!
僕たちの気持ちを返したく、みんなの幸せを願う気持ちを込めて
≪HAPPY≫で締めくくった。
音は人と人を繋ぐ、場所なんか関係ないとメンバー全員が思ったに違いない。
その日の夜はメンバー、Rollerファミリー含めての打ち上げ。
とてもうまい酒を錦糸町で頂いた。
この熱気を仙台に持ち帰ろう。
次回は定禅寺ストリートジャズフェスティバル
是非、応援よろしくお願いします!!
Vo&Per Hideki